【BTT感想】タイムパラドックスとパラレルワールドが同時進行するなんて凄い映画がでたもんだ

バックトゥザフューチャー予告編

1985年までの映画って、スターウォーズやスタートレックに代表される宇宙ものでも壮大すぎるまだ身近なステージでは絶対展開しない手の届かない銀幕のストーリーがほどんどでした。

更に1985年に上映された映画といえば

SFホラーやファンタジー、はたまたコメディ等々あまりぱっとしないラインナップがほどんどでさほど映画自体も興味が半減している頃ではありました。(当時はモンティパイソンらのSFもありました)

コクーンやスペースバンパイヤ、あとマッドマックスの続編など上映されてました。

そんな1985年に、Sタイムトリップものなんだけどあくまでファミリー向けの現代版ストーリー。スピード感あふれる今までにみたことのない展開。

略して『BTTF』とも呼ばれるバック・トゥ・ザフューチャー(以下BTTFと省略)がこの世に産声を浴びました。ほんと衝撃的です。

このBTTF、

公開当時全米で『フューチャー現象』とも呼ばれるブームが生まれるほど大ヒット。

当時刺激を失った無気力高校生だったひでもんは、そのヘビーでアクティブすぎるストーリーにワクワクドキドキしました。

この映画はシリーズ化し、続編として

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』(1989年)

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』(1990年)が作られました。

この映画はタイムマシンを駆使したパラドックスの物語

過去には

1970年代作られた『新猿の惑星』のように、未来からタイムトリップして過去の世界で時間軸を狂わせるタイムパラドックスというものを引き起こし、別次元のパラレルワールドを作り出してしまう作品がありました。

新猿の惑星(コーネリアスとジーラ)


出典 https://eiga.com/movie/44963/photo/

しかし、時が経ち、タイムパラドックスを扱った映画の中では、バックトゥザフューチャー(以下BTTF)が一番のヒット映画になったと思います。そしてこれほど面白いSF映画は他にないと思います。

現在はマーベル映画などはこのタイムパラドックスが引き起こすパラレルワールドの世界をふんだんに活用しファンを混乱の渦に巻き込んでる感じがするのですが、このバックトゥザフューチャーの場合はそのパラドックスを修正していくものだったから感情移入もできったってものでした。

時はバブル前夜の1985年。高校時代に初めてこの映画を見たのですが、

見た瞬間からめちゃくちゃ度肝を抜かれ、こんなかっこいいタイムマシンがあるなんてまず感動したし、時代が捻じ曲げられても、冷静に、そしてスペクタクルに、楽しく冒険できるなら楽しいだろうと感じ、SF映画が好きになったきっかけになりました。

一般家庭にある何気ないストーリーをSFとして、ここまでスリルに溢れハラハラドキドキなストーリーをノンストップで表現できるなんて・・これは名作です。

斬新な切り口のこのBTTFは20世紀最大の画期的なストーリーだったんですよね。

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感想

マーティとドクって親子ほどはなれたコンビ。この凸凹コンビなのにすごく相性がよくそしてテンポもあっていて、しっくりきます。

ドクの頭の回転のよさ同様に、マーティも要領がよくそしてフットワークが軽い。それでいて度胸が半端なくある小さな巨人のようなキャラクター。

チキンなんて言われるとどんなにでかい相手にも立ち向かうその勇敢さは、わかりやすくて素直に感情移入できるんですよね。

マイケルJフォックス演じるマーティは、当時、私の憧れでもありました。希望でした。

そして時間の歪みをタイムトラベルで生じるという事実も、この映画でまざまざと知ったということも私にとっては非常に大きい思い出です。

こんなエンターテインメント満載のSF映画はこれから作られることはないような気がします。

簡単なあらすじ

1985年のカリフォルニア州ヒルバレー。

マーティマクフライはロックスターを夢見る普通の高校生であった。


出典 https://matome.naver.jp/odai/2138466055842454101

親友は変わり者の科学者であるドクターエメットブラウン(通称ドク)。


出典 https://matome.naver.jp/odai/2142785908756348001

ドクが開発したタイムマシンの実験に居合わせたマーティは、ひょんなことから1955年のヒルバレーにタイムスリップしてしまう。

そこで彼の父のジョージマクフライと母のロレインの出会いを遮ってしまい、マーティはこの世に存在しないことになってしまった。

さて1955年の居るドクの手を借りて、未来を元通りに修復して、再び未来へ帰ることはできるのだろうか・・。

みどころ

BTFはただのタイムトラベルの映画ではないのです

過去に行く未来に行くということは必ず時系列に混乱をきたす。

この映画、ただの過去や未来にいって一見落着!なんてもので片付けられないほどのハラハラドキドキのストーリーなんです。

これまでのタイムマシンを扱った映画って、過去に行って戻っても現代はそのまま変わらない。ただ過去が変わるだけでその状況は現在は関係ないというものすごい不自然さがあったんです。でもそれって冷静に考えるとおかしなことです。

タイムトラベルのあとには必ず時系列の歪みが現れるんです。この映画以前にはその矛盾には目を背けていました。

なぜタイムスリップスリップに矛盾がでるのかというと、その原因はタイムパラドックスにあります。

管理人

タイムパラドックス(時間の逆説)とは、

時間軸を遡り過去の出来事を変えた結果、

因果律に矛盾をきたすことなのです。

映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はタイムマシンができて時間旅行をしたとすると

タイムパラドックスが生じるというSF映画なんですね。

実はこの映画は既に起きている過去を「現在の人間」が影響を与えることで、

それまでの歴史や世界の様相が一変してしまうという設定で作られてます。

自分が過去に行ってそこでなにかを成してしまったら未来の自分も変わってしまいます。

そうなったら二人の自分が時代の渦の中でこんがらがって生きる羽目になりますのでたいへんですよね。そう考えるとあまり現実に起こったらとんでもなく混乱します。

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なのでそんな現実に起こったら迷惑この上ないこの設定を使い、過去を変えた場合また過去に行って元にもどす・・・未来を変えたら同じように・・この行ったり来たりのドタバタ感。

バック・トゥ・ザ・フューチャーの凄いとこは、単にタイムスリップをするだけではなく、過去を変えて未来を変えてしまうという時間軸の遊びが巧みだったからなのです・・・。

この映画では直線的ではない変則的な発想で現在・未来・過去と時空を飛び越えて

難問を解決していくアドベンチャーストーリーで人気を博しました。

この映画、1980年代中期においてはなんともぶっとんだ画期的なアイデアの作品で
ロバートゼメキス監督の天才的才能にただただ敬服するのみ。

BTFはタイムパラドックスが生じるパラレルワールドです


出典 karapaia.com/archives/52178798.html

過去に自分が戻るということは、

「過去のある時点に自分が2人存在してしまう」可能性がでます。

この状態で他人と遭遇すれば彼らの記憶に混乱が生じるでしょう。

ましてや自分自身と遭遇してしまうと大変な混乱が生じる可能性があります。

様々な干渉がそこでは生まれ幾重にも分岐されます。

過去に対する決定的な干渉が行われた時点で、異なる時間軸への分岐が生じます。

この分岐した時間軸は、タイムトラベラーがもともといた「未来」とは異なります。

つまり改変された「未来」はもともとの未来と並行して存在する、「パラレルワールド」ということになります。

ですから本来、バック・トゥ・ザ・フューチャーは過去(1955年)や未来(2015年)を行き来すると同時に、それらから生じた違う未来、パラレルワールドへも行き来するのです。

だからこそ、予測不可能なドキドキ感満載のストーリーを作れたのです。

変わったけど変わらなかったドクの一貫した連続性は秀逸


出典 http://college2ch.blomaga.jp/articles/202391.html

この映画、このタイムパラドックスやパラレルワールドとは無関係に展開してるところがあります。

それはドクだけはどの時空に飛ばされても変わらなかったことです。これって本来あり得ないはずなのですが、このスパイスを加えたことでこの映画の一貫性が保たれたのだと思います。

厳密に言えばドクも過去で改変されている。そりゃそうです。

しかし、ドクはドクのままでした。そこがよかった。

マーティの知っているドク、現代でも過去でもドクだけは友人のドクのままであり続けました。ここが非現実的であり、それがこの映画のヒット要因の一つでもあるのだと思いました。

ドクはマーティの人生と連続性のある唯一の人だと言えます。なんとも、その部分をとりまぜ物語を温かみのあるものに仕上げてたのですね。

そんな無機質になりかねないSFの世界にここまでアナログな視点をふんだんに散りばめられたらそりゃ好きになっちゃいますよ。

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