出典 http://buzz-plus.com/article/2016/01/03/millennium-falcon/
スターウォーズのスピンオフ『ハンソロスターウォーズストーリー』は、予想に反して最高傑作となったのではないでしょうか。何度でも見ていたいほどの名作になったと思います。
そして、その映画の中で私の心を鷲掴みにしたもの・・それはミレニアムファルコン号です。
『エピソード4新たなる希望』を初めて見た時から一目惚れし、初めて小遣いを叩いて買ったお気に入りのプラモデルだったこともあり、個人的には非常に思い入れの強い宇宙船です。
それから月日は流れ・・
働くようになってからは、巨大スケールのフィギアを大人買いするようになりました。
私が大人買いした初めてのファルコン号です。もう今から10年以上前になりますか・・・
1万円以上はしましたね。
ですが、天井のキャノンが外れて紛失してしまい今ではありません。4連キャノン砲が付いてたんですが。かなり乱暴に扱ってた報いではあります。
スイッチ付いていて、発信音やバックライトが点いたりと至れり尽くせりのフィギアです。
↓
パート1
パート2
で、多分こんなパッケージだったような気がしました。もう忘れてしまったのですが・・ヤフオクではものによっては高値になってます。
↓
出典 https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g148351907
そして、今回、『ハンソロ』の映画で再登場した初代ミレニアムファルコン号。
実に洗練されていて、またまたファルコン購入熱がふつふつと復活してきております。
旧三部作のものとは違ってて、その初代のファルコン号は、幾多の障害を潜り抜けたヤンチャ感やガラクタ感がまだない、シンプルでスマートなそのフォルムにカッコよさを感じました。
そんなかっこよさ満載のファルコン号が、高速に銀河を縦横無尽に飛び回るという映像は、大人も子供も見てるだけでワクワクしてしまうのではないでしょうか。
ということで今回はそんな初代ミレニアムファルコン号を解説します。
Contents
ミレニアムファルコン号ってどんな船なのか
2007年に出版されたメイキングオブスターウォーズ(ジョナサンWリンズラー著)によると、ミレニアムファルコンは、ジョージルーカス監督がイギリスから帰る飛行機の中でアイデアを考えている時に、
ハンバーガーを宇宙に飛ばしたら面白いのでは?
出典 https://koyamachuya.com/column/uchukyodaimeshi/56081/
とひらめいたのが始まりだそうです。
UFOのように丸い形にならないようにとのルーカス監督をはじめジョージョンストン氏らの意見でコクピットが横に突き出た左右対称の独特な機体形状に最終的に決定しました。
出典 http://www.cinema-frontline.com/2016/06/movie-news-Star-Wars8.html
で、そんなおちゃめな形に仕上がったミレニアムファルコン号は、初めから戦闘用に作られたわけではなくて、VT-1300型のかつては古い惑星コレリアで製造された業務用軽貨物船。
銀河で最も混雑した宇宙の交通網で利用されていました。貨物船だったなんてね。
では貨物船なのに、何故後に戦闘用の船として映画に登場するようになったのか。
実はその登場劇にはある人物が関係しています。その人物はランド・カルリジアン。
出典 https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo/character/landocalrissian.html
ランドは元々はギャンブラーでいかさまギャンブルで財をなした大物です。
そして、このVT-1300の貨物業務用エンジンの強力さとこの船に潜む潜在能力を見抜いて、この船のカスタマイズに2年の月日を投じて自家用高速スピード船に改造しました。
道楽もののカルリジアンならではですよね。
業務用のものをカスタムして最高のものを作りあげるなんて、私もこんな世界に生きてたらきっと、ランドに憧れてたと思います。
宇宙最速の船ミレニアムファルコン号とは・・
出典 https://middle-edge.jp/articles/dd0Yb
『エピソード4新たなる希望』でのハンソロは、
「ミレニアムファルコンを聞いたことないのかい?宇宙最速の船なんだ!ケッセル・ランを12パーセックで飛んだ船だよ」と語ってます。
そういえば、『エピソード8最後のジェダイ』で14パーセックと勘違いしてはいましたが、レイもこの伝説を知っていました。
出典 https://frpnet.net/makaleler/star-wars-force-awakens-gondermeleri-surprizleri-ve-ongoruler
ケッセル・ランとは、惑星ケッセル(ハンソロスターウォーズストーリーの中でハンソロ達がハイパー燃料のコアクシウムを強奪しに向かった星)にある密輸業者が利用する、危険な脱出ルートのことを指します。
危険なルートっていうと、岩と岩のすり抜けるにもどうにも幅が狭すぎて危険すぎる・・なんて通路を言うのですが・・・。
こんなかんじの危険なルート。正直、すり抜けるっていってもただ危険なだけです。
↓
出典 http://ja.starwars.wikia.com/wiki/%E3%82%B1%E3%83%83%E3%82%BB%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%B3
そういえば、いつもファルコン号って、常に洞窟の中をすり抜けてました。そして巨大な怪物の中に入っては脱出してましたね。『エピソード5帝国の逆襲』の時なんて、怪物の胃袋の中にいましたからね。
これも一種のケッセル・ランなのでしょう。危険なルートのなにものでもありませんから。
だからこのファルコン号は、どんな危険なルート、いや状況だってお手の物。
そんな危険なケッセル・ランを通り抜けるには、20パーセックかかると言われているのに、ファルコン号はこの危険なルートを12パーセックで通り抜けることに成功しています。
ちなみにパーセックとは距離のこと。
つまりファルコン号は、この危険なルートを最速で最短ルートを使って脱出できたということです。非常に賢い船なんですね。
最短ルートを検索して、そして最速で危険を回避しながら目的地に到達できる飛行船があったらどれだけ便利か知れません。
ミレニアムファルコン号が宇宙最速の船である理由
あらゆる宇宙船は、ハイパースペース(ワープ状態)にはいる前に、船に内臓されたナビゲーションシステムに、目的地点に着くための最も速い速度、最短で安全なルートを決めてもらいます。
ではミレニアムファルコン号の場合はどうなのでしょうか?
ファルコン号は他の宇宙船よりも優秀なナビゲーションシステムを持っています。そして、どんな宇宙船よりも最速で到着地点へのルートを探り出すことができます。
帝国軍の戦艦には当然、そのようなシステムは搭載されていないので、当時は他の宇宙船よりも最速。そして帝国軍支配下の宇宙では違法なので、なにかと付け狙われてたわけですね。
最速になった理由には女性ドロイドが関係していた
では何故、ファルコン号に最速のナビゲーションシステムが内臓されたのでしょうか?
その答えはハンソロスターウォーズストーリーの中にあったなんて驚きました。
映画の中に登場するスターウォーズ史上初の女性ドロイド、L3-37が関係していたのです。
出典 https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo/character/l3-37.html
このL3-37は、映画の中では野心家で、もともと普通の機能しか与えられてないドロイドだったのですが、自ら、あらゆるドロイドの優れた部品を取り付け、カスタマイズそしてアップデートを繰り返していた・・という設定なんです。
他の知能の高いドロイドのプログラムをいくつか内臓していくうちに進化が加速して自らの意思を持つようになるまでになった・・というわけです。
いずれ現実世界のAIだって、自らの意思が持てるまで進化していくことを考えると、未来の世界ではあり得る話なんでしょうね。
L3-37は、ファルコン号が発進する前、自らの脳をファルコンの内臓コンピューターと繋ぎ、ランドと共に船を操縦します。
でも、そんな優秀なドロイドも『ハンソロスターウォーズストーリー』の中で銃撃に打たれて破壊されてしまいます。
なので現在はファルコン号のデータの中でその役目を果たしているのです・・。
このドロイドの能力を生かして高速になったファルコン号ですから、のちの持ち主となるハンソロもこのファルコン号を彼女を呼び、「ファルコンに様子をうかがう」なんて、なぜ生き物のように扱うのか理由がわかると思います。
新品感がクール!ハンソロに登場するファルコン号
@banbanban427 144分の1ミレニアムファルコン号 pic.twitter.com/L2FbOYI47T
— FSC学 (@FSC65734686) 2018年7月14日
このフォルム・・
シンプルであり、空気抵抗からしても、この頃のが一番最速なのではと思います。
洗練されたその出で立ちはさすが目利きのランド・カルリジアンと言いたいほど素晴らしい限りです。ではどこが旧三部作のファルコン号と違うのでしょうか?
出典 https://ameblo.jp/yumax930/entry-12358550189.html
天井に付いてるキャノンが一本しかない
旧三部作でハン・ソロが所有してた頃のミレニアム・ファルコン号は、2機のコレリアン・エンジニアリング社製AG-2G の4連レーザー砲を装備していました。が、
4本ありますね
↓
出典 https://ameblo.jp/addicto/entry-10861863838.html
しかしまだランド・カルリジアンが所有していたころは、標準装備であるシングルキャノン(1本のキャノン砲のみ)でした。4本に比べるとやはりパワーには欠けますね。
初代ファルコン号は奇麗で豪華である
エピソード5帝国の逆襲・・この中でランドは久々に見たファルコン号をみてキレてます。
「俺様の船になんてことをした!?」と・・
ランドにとっては、ファルコン号は愛車またはクルーズ船。
なので、旧三部作の時のような脂ぎった小汚い貨物船のイメージはランド使用の時にはなかったのですね。
たしかに『ハンソロ』にでてくるファルコン号は豪華仕様。
また、ランドのトレードマークはマントですが、ランド使用のマント部屋がファルコン号の中にはあり、『ハンソロ』の中では初公開されています。
そのマットのカラフルさといったらほんと豪華です。
出典 https://www.1999.co.jp/10530954
そしてハンソロの恋人、キーラがそのマント部屋で試着してるシーンがあります。
旧三部作のフアルコン号とは先端部分の凹みが違う
一番の旧三部作との違いは、この先端部分の凹み。
初代には、凹みの部分に脱出ポッドが埋め込まれていて非常にシンプル感があります。
では、何故その脱出ポッドが旧三部作ではなくなっていたのでしょうか。
この答えは、『ハンソロスターウォーズストーリー』の中で分かります。
ケッセル・ラン走行途中で現れた大きな怪物を回避するために、ハンソロが苦肉の策として脱出ポッドを敵の口の中に発射した為になくなってしまったのです。
出典 http://hobbycom.jp/my/2b4c8d8a22/photo/products/65890
なのでそれ以降は先端は凹んだままになっています。
最後に
ランドの手から賭けに勝ってハンソロの手に渡ったファルコン号。
そしてファルコン号はエリート船というより、成り上がり船といったイメージが個人的にはあります。だって元が貨物船ですから・・。
常にカスタマイズや失敗を繰り返し、それでもなんとか苦難を乗り越えてガラクタと呼ばれても逞しく銀河を滑走していく。
見かけとは裏腹な銀河最速なやんちゃ船。そんなところがファンを虜にしてしまう要因なのかなと勝手に思ってしまいます。
今まで幾多の試練にも立ち向かい危険なルートを滑走してきたわけですから、これからもきっと我々ファンをハラハラドキドキさせてくれるのでしょうね。
ファルコングッズ情報
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